琵琶湖とつながる生きもの田んぼ物語推進協議会
1 「魚のゆりかご水田」とは?
〜 琵琶湖から田んぼに遡上した魚たちと共に育まれたお米 〜滋賀県の特徴的な取組である「魚のゆりかご水田」とは、ニゴロブナなどの田んぼで産卵する湖魚のために、琵琶湖から水田まで遡上できるよう排水路に魚道をつけたり、魚の赤ちゃんが琵琶湖にもどるまでの約1か月間、田んぼで適切な水管理をしたりする取組です。
もちろん栽培方法は、農薬・化学肥料を通常の半分以下に減らす「環境こだわり」です。
2 「魚のゆりかご水田」の実施方法
◆魚のゆりかご水田で扱う魚道とは?
琵琶湖や河川から田んぼに、魚類が産卵のために遡上できるよう農業用排水路に地場産の間伐材等を用いて設ける階段状の堰等の施設のことです。
近年、ほ場整備により、田んぼと排水路の落差が大きくなり魚類の移動が難しくなりました。魚類の産卵場所としての田んぼの価値を取り戻すために、この魚道(魚のとおり道)を整備しようというものです。
魚道を遡上するコイ
◆どんな魚を対象としているのでしょうか?
階段状に堰上げた魚道フナやコイ、ナマズなどの在来魚としています。これらは4月から7月にかけて遡上し、田んぼで産卵、ふ化します。そして稚魚は田んぼや排水路で一定の期間成育します。
ニゴロブナ
◆魚道のしくみは?
魚道の構造は、魚種の遡上能力を考慮して、約10cmずつ階段状に堰上げるようにしています。堰上げの期間は米作りでいう「代かきから中干しまで」で、それ以外の期間は堰板をすべて取りのぞき、通常の排水路として利用します。
魚道
お問い合わせ |
滋賀県農政水産部農村振興課 地域資源活用推進室 TEL 077-528-3962 |
◎「琵琶湖とつながる生きもの田んぼ物語推進協議会」最初のページへ
このページの先頭へ